みかんの前で考えたこと
今日、近所のスーパーの、
みかんの箱売りの前で、
しばし立ち止まっていたのは、私です。
私は、果物の中で、柑橘類が大好きで、
特に、みかんが大好きです。
以前、ダイヤモンドユカイ氏のブログで、
誕生日だか、クリスマスだかの、
奥様からのプレゼントが、
箱のみかんだったという記事があって、
ツッコミどころ満載、みたいな扱いでした。
え?
なにが?
どこが、ツッコミどころ?
めっちゃ嬉しいでしょ?
お取り寄せのみかんだよ?
と、頭の中が、クエスチョンで、
いっぱいになりました。
離婚して、母子家庭になってから、
【みかん】は、特別なものになりました。
お給料日の時に買う。みたいな。
1000円以下の袋売りのみかんです。
買えないわけじゃない。
でも、子どものお腹を満たすことが、
最優先事項だったので、
とにかく、お米と主菜。肉や魚ね。
それが優先される買い物で、
みかんは後回しでした。
ましてや、箱のみかんは、
4000円~5000円します。
それだけあったら、
1週間いける。
そう思ったら、みかんは贅沢品でした。
で。
みかんコーナーにたたずみ。
ふと、思いました。
1ヶ月のタバコ代、5000円だよね…
あれ?
タバコやめたら、
みかん、箱で買えるよね???
ふむ。
そもそも。
私は、どうして、喫煙してるのかな?
と、みかんの前で考えました。
喫煙する時に、どんな気持ち?
「あー、頑張ったねー、お疲れさーん」
って気持ち。
そうだね。
ひと仕事終わった時の一服は、最高だわ。
それね、その気持ちね、
本当に、タバコじゃないと、
手に入れられないのかな?
「う~ん…」
と、みかんを見つめます。
みかんとの対話です。
「タバコじゃなくても…
いいかもしれない…」
じゃ、それ、みかんにしてみる?
一服タイム→みかんタイム。
「う~ん…」
【設定変更】してみたら?
「あ、それも、設定変更ですか…」
やってみて、自分に合わなかったら、
また吸えば良いじゃん♪
「あー、そかー」
と、ややしばらく、
みかんの前に居ました。
こういうことって、
みんなあると思うんです。
(いや、みかんと会話することじゃなくて)
10000円の◯◯は抵抗なく買えるのに、
2000円の□□は贅沢だから買えない。
みたいなことね。
それを買うことで、
どんな感情を味わうことが出来るのか。
それに視点をフォーカスしてみると、
それほど必要じゃなかったりして。
【買う】という行為は、
その【物】が欲しいから、
購入するわけなんだけども、
本当は、それを買った時の、
または、それを使った時の、
または、それを食べた時の、
【感情】を味わいたくて、
買うのだと思います。
買うのを【がまん】するのではなく、
買わなくても、その感情を、
味わえるとしたら…
本当に欲しいものって、
きっと少ないんだろうな…
と、思いました。
もしかしたら、みかんさえも、
買わなくても、いいのかもなぁ…
でも、そこを突き詰めると、
仙人みたいになっちゃって、
私としては、そこは望んでいなくて、
欲があるのが人間らしいと思うので、
とりあえず、
みかんさんが、おっしゃるように、
一服タイム→みかんタイムに、
してみようと思います。