好きとか嫌いとか、もういいや

自分のことを好きになる。

自分の全てを愛しいと思う。

ということが、
なかなか腹落ちしないうちに、
もう、そういうことさえも、
考えるのが、面倒になってきました。

もう良いや。もう良い。
そんなことを考えても、借金は減らない。

まずは、一旦、全てを受け入れよう。
自分がやってきたこと。
自分がやってこなかったこと。
全部、そのまま受け入れよう。
現実を、見よう。
今を、見よう。

そこに、あーだこーだと、
感情を絡ませないで、まず事実を見よう。

私には、借金が、いくらあるのだ？
毎月いくら払っているのだ？

信じられないかもしれませんが…
私は、それすらも把握していませんでした。

怖くて怖くて、逃げていたんです。

ただただ、毎月、支払いが出来るか、
怯えていただけで、
現実を見ていませんでした。

長い長い、夢を見ていたような気分でした。

良いことも、嫌なことも、全部あった、
長い長い夢。

私は、ぼんやりとではなく、
はっきりと、自分に聞いてみました。

あなたは、どうしたいの？
自分のために、なにをしてあげるの？

出てきた答えは、
【私は借金を完済して、
心も体もおだやかな人生をおくる】
でした。

なんか…当たり前のことを思いました。

自分のことを、助けよう。
と、静かに、でも、強く強く思いました。

頭の中にかかっていた、霞みのような、
モヤのようなものが、なくなっていくのを
感じました。

雲の上に、あやうく、やっと立っていた感覚が、
しっかりと地面に立っているような
感覚になりました。

あれほど嫌いだった自分を、
私が助けに行こう。と思いました。

ふと…なんとなく、
自分に声をかけてみました。
「一生懸命、生きてきたねぇ」
本当に、ふと、そう思ったのです。

たくさんの、【できないこと】
たくさんの、【ダメなところ】を、
両手いっぱいに持ちながら、
一生懸命、生きてきたねぇ…

自分で、ふと思ったことに対して、
ボロボロと泣きました。

続く。